【教育関係者向けイベント】第27回総合学科研究大会のご案内

関係者各位

筑波大学附属坂戸高等学校
校長 江前 敏晴

筑波大学附属坂戸高等学校 第27回総合学科研究大会のご案内

 

歳末の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、下記の通り第27回総合学科研究大会を開催いたします。昨年度から、対面での研究大会を再開しました。本年度も、全国の先生方と直接お目にかかり、生徒の姿をご覧いただき、充実したディスカッションや交流ができればと祈念しております。

令和4年度から、新学習指導要領のもと、高等学校において「総合的な探究の時間」が開始されました。また、文部科学省が推進する「新時代に対応した高等学校改革推進事業」では、教科等横断的な学習の推進による資質・能力の育成の推進、探究・STEAM教育、特色・魅力ある文理融合的な学びにより、とくに普通教育を主とする学科の弾力化(普通科改革)の実現が掲げられました。この実現のために、各校が地域、大学、国際機関等との連携協力、調整を進めていく必要性についても指摘されています。

これら現在の日本の高等学校で行われている改革事業は、実際には、すでに多くの総合学科高校で実践されてきたことです。また、スーパーグローバルハイスクール事業やワールドワイドラーニングコンソーシアム構築支援事業に参画してきた、本校をはじめとする総合学科高校は、国内外の多様なステークホルダーとの連携、協働のもと、新時代に対応した高等学校教育のあり方を希求してきたところです。

今年の研究大会には、茨城県立土浦第一高等学校校長の、プラニク・ヨゲンドラ先生から基調講演をいただけることになりました。本年度4月から民間人校長として赴任され、様々な学校改革に取り組んでおられます。その取り組みは、普通科、総合学科、専門学科といった学科を越え、日本のすべての高等学校に通じる示唆をいただける大変貴重な機会となることと期待しております。

「新時代の学校作り」には、学校の数だけ回答があるでしょう。平成6年度に開設され、日本全国に広がる総合学科高校は、すでに30年近く前から、日本の高等学校教育改革の先頭を走ってきたといえます。今こそ、総合学科高校がこれまで実践してきた成果を、日本の高等学校教育改革に活かして行くときであると考えています。今回の研究大会が、皆様の日頃の取り組みに少しでも役立つものになればと願っております。ご多忙のところ誠に恐縮ですが、ご出席を心よりお待ち申し上げます。

 

1.日 時
2024年2月 9日(金) 13:30~16:00(13時より受付)
2月10日(土)  9:00~16:30(8時30分より受付)

2.名 称   第27回総合学科研究大会

3.主 題   「総合学科高校が日本の高等学校教育改革に果たす役割」

4.対 象   全国の総合学科校ならびにWWL事業拠点校・共同実施校・連携校、SGHネットワーク参加校の教員、教育関係者、SDGs関連団体、IB認定校・IB候補校・IB関心校およびIBに関心をお持ちの高等学校教員ならびに教育関係諸機関

5.講 演
 演題: 「今、日本の高等学校で求められること」(仮)
講師: プラニク・ヨゲンドラ氏 茨城県立土浦第一高等学校校長
日本の教育を変える! ~インド出身副校長 波乱の1年~ – NHKで話題に

6.会 場   筑波大学附属坂戸高等学校 埼玉県坂戸市千代田1―24-1

7.参加申込
 期間:2023年12月22日(金)~2024年2月5日(月)
方法:下記URLよりお申し込みください。https://tsukusakakenkyu.peatix.com

8.参加費   2,000円(資料代)

9.お知らせ
・本研究大会では、昼食の事前予約は承りません。2日目は、キッチンカーをお願いしておりますので、そちらで自由にお選びください。また、近隣の飲食店のマップもご用意いたします。
・お昼休みを、約2時間とっております。その間、体育館内に様々な交流ブースを設置いたしますので、お食事を取られながら、本校の生徒や連携先の皆様との交流をお楽しみください。

10.日程
2月9日(金) 3年次卒業研究発表会

13:00- 受け付け開始
13:30-

13:40-

14:00-15:40

諸連絡

3年間の探究の流れ、卒業研究の概要

代表生徒 卒業研究発表(途中、10分程度の休憩を挟みます)

15:40-

15:50-

16:00

指導・講評

諸連絡

1日目終了

2月10日(土) 授業公開・基調講演・交流会・分科会

8:30- 受け付け開始
9:00-9:45 公開授業(科目群科目:農業科、工業科、家庭・福祉科、国際科)
10:10-10:30 開会行事
10:30-11:40 基調講演「日本の高等学校に今求められていること」(仮)プラニク・ヨゲンドラ氏
11:40- 諸連絡・会場準備・昼食
昼休み・交流会

12:00-14:00  生徒・外部連携先ブース、各学年展示、キッチンカー販売(地元産品含む)

14:30-16:30 分科会 ※1つをお選びください。

A:総合学科の現状とこれから (「産業社会と人間」の実践から)
B:探究学習を通した社会課題への働きかけ (総合的探究の時間と卒業研究)
C:企業・大学と連携した海外フィールドワークの開発
D:IBDP(国際バカロレア)の運用について

 

【分科会概要】

A. 総合学科の現状とこれから (「産業社会と人間」の実践から)
全ての高等学校で探究活動が行われ、科目選択の幅を広げる高等学校も増え、総合学科高校の特色が薄れたといわれることもあります。しかし、それは本当のことでしょうか。総合学科の基盤科目である「産業社会と人間」の取り組みを起点とし、今後の総合学科のあり方について参加者のみなさんと議論を深めていきたいと思います。

B. 「探究学習を通した社会課題への働きかけ (総合的探究の時間と卒業研究)」
学校の教育活動全体が探究活動を主軸として構成されている点は本校の大きな特色です。本校の「T-GAP(つくさか・グローバルアクション・プログラム)」「卒業研究」におけるカリキュラム構成や課題、探究活動の実践事例を報告致します。また、「総合的な探究の時間」や「課題研究」の指導や評価方法に関する質問・意見等を共有、議論致します。

C. 企業・大学と連携した海外フィールドワークの開発
本校では、高大接続科目として筑波大学と連携し、インドネシアにおける海外フィールドワーク「国際農業研修」を2023年度から実施しています。このプログラムには、インドネシアの大手製糸会社アジア・パルプ・アンド・ペーパー社と連携しています。これからの、探究型の海外研修を高等学校でどのように作り上げていくか、参加者のみなさんと議論を深めていきたいと思います。

D. 「IBDP(国際バカロレア)の運用について」
今年度Ⅲ期生が最終試験を終えました。国際バカロレアには厳格な評価が組み込まれていますが、その運用は学校ごとに委ねられています。本校ではこれまでの総合学科としての探究活動の実践を生かし、実態に合わせたIBDP運用を行ってきました。IBDP運用に関する本校の取り組みを報告し、IBDP運用に関する情報を共有したいと思います。

11.研究大会に関するお問い合わせ
筑波大学附属坂戸高等学校  〒350-0214 埼玉県坂戸市千代田1-24-1
TEL 049-281-1541(代表)
研究部 建元 喜寿  TEL:049-282-7205(本校農業科直通)
E-mail: research [at]sakado-s.tsukuba.ac.jp
[at]を@に替えてください。