今回の筑坂人では、2025年度に筑坂を卒業したサード サフィヤさんを紹介します。サードさんは、今年度9月より筑波大学学際サイエンス・デザイン専門学群(マレーシア)への進学が決まっており、現在は大学進学に向けた準備をしているところです。
本人に会う機会があった元担任が、現在のサードさんにインタビューしました。
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Q1. 現在取り組んでいることを教えてください。
現在は大学の研究室で、XR技術(クロス・リアリティ技術:現実世界と仮想空間を融合させ、現実には存在しない情報を知覚させる技術のこと)と心理学を横断した研究をしています。筑坂在学中は、「VRシミュレーションゲームによる外国人の地域社会適応支援」をテーマに研究をしていました。現在は、大学の実験装置を用いて、筑坂に在学していた時にはできなかった実験や学びに取り組んでいます。毎日が挑戦の連続で、楽しい日々を過ごしています。

在学中に「卒業研究」で使用していた研究ノート。現在も使用しているという。
Q2. 筑坂で学んだことを教えてください。
筑坂で学んだことは、躊躇せず挑戦し続けることです。探究学習は他の高校でも行われていますが、筑坂には、共に探究し続けてくれる仲間と、それをサポートしてくれる教員がいます。一人では躊躇しそうなことも、周囲の友人や教員が背中を押してくれることで、一歩を踏み出す勇気を与えてくれました。
私はもともと研究活動に興味がありましたが、筑坂で学んだことで、一つのテーマに没頭して何かを明らかにするという研究者の姿がイメージでき、研究活動を生涯にわたって続けたいという生き方に出会えました。筑坂は、自分の生きがいを見つける事ができる環境だと思います。
もう一つは、失敗を隠さないことです。筑坂では、失敗を悪いことにしない雰囲気があると思います。失敗すると恥ずかしい気持ちになると思いますが、大学で実験をしていると、研究には常に失敗がつきものだと気づかされます。筑坂の先生は、失敗を否定せず、次にどう改善すればいいかを常にアドバイスしてくれました。その中で、失敗を隠さないマインドが身についたと思います。
Q3. 筑坂で学んだことは、現在の活動にどう活きていますか。
様々な立場やバックグラウンドを考慮して物事を考えることは、現在の活動にも活きていると思います。筑坂在学中は、多民族共生、多文化共生に関心をもち、自主活動団体Connectを立ち上げて活動していました。外国にルーツのある児童生徒の学びの場を作る取り組みでしたが、その中で学校に馴染めず孤立感を感じている児童生徒が多いことに気がつきました。こうした気づきが、現在の研究開発の視点にもなっていると感じます。活動そのものも試行錯誤の繰り返しでしたが、現在の研究活動もまた、試行錯誤の繰り返しだと実感しています。
Q4. 後輩たち、筑坂の受験を考えている中学生にメッセージをお願いします。
筑坂は夢があって入学する場所だと考えています。自分なりの軸をもてないと、入学後にとまどうこともあると思います。机で勉強することは他の学校と変わりありませんが、哲学的な問いへの関心や探究心を常にもっていて欲しいと思います。学びに貪欲でたくさんのことを吸収したい人には、一番いい環境だと思います。一生懸命学びたい人の入学を待っています。
もちろん、高校生になって自分の夢や目標を見つけたい人にも筑坂は良い環境だと思います。入学後にある多くのチャンスを逃さず、自分から未知の世界に飛び込むアクションを起こせば、入学前にもっていた自分の価値観が変わるはずです。
在学生の皆さんには、自分が一番面白いと思うことを突き詰めていって欲しいと思います。研究のオリジナリティにこだわらず、自分にとって一番良いと思える研究をしてください。社会は私たちが思っている以上に未知のものが多いです。派手なことをする必要はありません。「ちょっと失敗しそうだな」と思うことにチャレンジして欲しいです。
自分の夢や目標は、どんどん変わっていくものだと思います。変わっていく中でも、自分の好きなことを大切にして欲しいと思います。
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自分のやりたいことをとことん追求する。サードさんの言葉には、筑坂人としての矜持がありました。
