本校理科では2011年に発生した東日本大震災を受けて、毎年夏に地学(地球科学)を総合的・統合的に理解することを目的としたフィールドワークを希望者を対象に実施しています。
今年の黒姫高原実習は、生徒32名、教員5名、大学院生4名、大学教員1名、計42名のパーティで臨むことになりました。
実習初日は野尻湖ナウマンゾウ博物館の見学から始まりました。
近藤洋一館長から、「人がナウマンゾウを狩猟していたことがわかる根拠とは何か?」「野尻湖周辺に人がいたことがわかる根拠とは何か?」という問いを提示していただき、その答えを求めて館内の展示を見学したり、アイデアを出し合ったりと思考を働かせました。

続けて、実際に化石の発掘が行なわれている野尻湖を散策し、野尻湖周辺における地殻変動の過去と未来に関する解説を受けました。
地殻変動は、1万年単位で起こる壮大なスケールのダイナミクスであり、私たちが生きていられる約100年という期間が、いかに短いものであるかを実感させられます。

さらに、ナウマンゾウの骨格標本を並べたり、本物の化石の断片をスケッチしたりしました。
観察することが自然科学の基本的かつ重要な技能であり、スケッチや記録は客観的な資料になることがわかったかと思います。


夕食後はこれからの実習に向けてレクリエーションと夏の思い出作りの花火を楽しみました。


そして、各野外実習班ごとに活動内容の確認や目標設定を行いました。
今日はしっかりと休んで、明日に備えましょう!

