8月18日(月)は、2・3年生共修の時間割外科目「農場実習Ⅰ・Ⅱ」の校外実習1日目。
この日のテーマは、「なぜ埼玉県は『川の国』になったのか?」です。大小あわせて200を超える河川を擁する埼玉県は、首都圏の水がめとして暮らしを支えてきただけでなく、農業や工業など産業の発展にも寄与してきました。
ひとつめの実習先は、「熊谷市ムサシトミヨ保護センター」です。熊谷市ムサシトミヨをまもる会の方から、世界で熊谷にだけ生き残った魚・ムサシトミヨ(絶滅危惧ⅠA)の説明を受けた後、県の天然記念物に指定されている元荒川上流400mを見学しました。外来の水草とムサシトミヨの関係や産業と絶滅の関係など、実態を学ぶことができました。

ふたつめの実習先は、「株式会社はぎはら農園」と「加須農林振興センター」です。荒川や利根川など大きな河川を有する埼玉県では、稲作や麦作が盛んに取り組まれています。普段、学校で稲作に取り組む際は、田起しから田植え、稲刈りまですべて手作業で行っています。収穫物の乾燥もはざがけをします。今回、はぎはら農園と農林振興センターでは、スマート農業を利用した稲作と農業用水について学習しました。学校の稲作とは対照的でしたが、とても興味深い内容でした。


「保護」と「保全」のどちらをベースとした活動をするか、農業のスマート化と手作業のどちらにこだわるのか、経験や知識にもとづき適切に選択して生きていくことの重要性を学んだ1日でした。
実習先の皆様、ありがとうございました!
