【国内研修・生物資源実習】埼玉・茨城で生物資源実習を実施しました!

8月17日から19日までの2泊3日で、「生物資源実習」を実施しました。本実習は、昨年度まで実施していた「つくば実習」を発展させ、生物資源・農業・環境について総合的に学ぶプログラムとして実施したものです。

1日目「国際協力と農業」

初日は、茨城県つくば市にあるJICA筑波と農研機構・食と農の科学館を訪問しました。

JICA筑波では、農業を通じた国際協力の取組やJICAの事業について学びました。また、実際にJICA海外協力隊としてウガンダで活動された方から現地での経験について講話をいただき、国際協力の意義や課題について理解を深めました。このほか、稲作や野菜の栽培施設、「地球ひろば」なども見学し、食と農を支える国際的な取組に触れる機会となりました。

午後は、農研機構・食と農の科学館を訪問しました。昨年度リニューアルされた展示では、食品や品種改良、スマート農業に関する最新の研究成果が紹介されており、研究員の方の解説を伺いながら、日本の農業の未来について考えました。

2日目「農業の最前線と大学研究」

午前中は、埼玉県加須市の大規模稲作農家である株式会社はぎはら農園を訪問しました。同農園では、ロボットトラクターやドローン、AIを活用したスマート農業が導入されており、育苗から乾燥・出荷までの工程を見学しました。前日に農研機構で学んだ先端技術が、実際の農業現場で活用されている様子を直接見ることができました。

午後は、筑波大学T-PIRC(筑波機能植物イノベーション研究センター)で実習を行いました。同センターは、稲作・畑作・畜産・農業機械・果樹など幅広い分野の研究・教育拠点として運営されています。今回は果樹分野を中心に、ニホンナシやブドウの収穫後の品質測定を体験しました。同じナシでも「幸水」と「豊水」など品種による違いを比較し、農産物の品質評価について学びました。

3日目「環境と地域の生物多様性」

最終日は「環境」をテーマに学習しました。

午前中は、ミュージアムパーク茨城県自然博物館を訪問し、自然史や関東平野の環境について学びました。水環境に関する学習を行った後、ネイチャーゲームを通して3日間の学びを振り返りました。

午後は、熊谷市ムサシトミヨ保護センターを訪問しました。同センターでは、埼玉県・熊谷市の魚である絶滅危惧種「ムサシトミヨ」の保護活動が行われています。職員の方からムサシトミヨの生態や保護活動について説明を受けたほか、「熊谷市ムサシトミヨをまもる会」の皆様の案内で、天然記念物に指定されている生息地(元荒川上流域)を見学しました。地域に根差した保全活動に触れ、生物多様性や環境保全の重要性について理解を深める機会となりました。

実習を終えて

3日間の実習を通して、生徒たちは「国際協力」「農業」「環境」という視点から生物資源について多面的に学び、講義や見学だけでなく、実際の現場での体験や専門家との交流を通じて理解を深めることができました。

本実習の実施にあたり、ご協力いただきましたJICA筑波、農研機構、株式会社はぎはら農園、筑波大学T-PIRC、ミュージアムパーク茨城県自然博物館、熊谷市ムサシトミヨ保護センターをはじめとする関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。